★講演会 6月17日の出来事

 ~講演会『上野千鶴子先生と「老後の住まい方」を考える』~

 

 東京大学名誉教授の上野千鶴子先生と東京大学教授の大月敏雄先生に基調講演をお願いしました。

 

 上野千鶴子先生は、ご存じのとおり日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニアです。

私たちは以前から、上野先生の著書や講演を通して、多様なものの見方・捉え方を学ばせていただいておりました。

そしてこのたび、おひとりさまが自立して生きるくらを可能にする方法を生み出したい」と考えた時、教わりたいのは上野先生以外にはいませんでした。

 

 大月敏雄先生には、「個人を尊び、多様性を尊重し、いつまでも住み継がれていく居住空間:ガーデンハウスHAPPYの建設と運営について、かねてから総合アドバイスを頂いています。

 

 大月先生は、『住まいやまちの歴史』についての造詣が非常に深く、その著書をヒントに、「自分たちが、老後を安心してHAPPYに暮らせる場所を建てよう』と決心したことからこのプロジェクトが始まりました。

 

 (片思いながら・・・)私にとって師とも呼べるお二人にご登壇いただき、ガーデンハウスHAPPYの説明会を兼ねた講演会が、NPO法人ライフサポートセンターHAPPY設立の地である都城市で開催できたことは、本当に光栄というほかありません。

 皆様に感謝するとともに、これからのHAPPYの活動が地域社会にとってより意義あるものになるように、と改めて決意した日になりました。

 

~ パネルディスカッション

「私たちは今後、どこでどのように暮らせば、幸せなのだろうか」~

    パネラー: 上野千鶴子氏  大月敏雄氏  税所真也氏  大塚幸治氏 》

 

 HAPPYが受けた相談の中から解決が困難だった事例を紹介し、「自己決定ある生きかた」、そのための「任意後見とは」へと話が進みました。

まさしくその内容こそ、HAPPYの進めてきた終活事業の重点課題であり、地域社会と共有したい内容です。先生方の深い知見から導かれた分析と、示唆に富んだ言葉からたくさんの力を頂きました。

  

 また、東京大学で成年後見や福祉社会学を教えておられる税所真也先生から、法定後見と任意後見の違い、任意後見契約を結ぶ大切さ、終活を放置することの危険性などを説明していただきました。  

 そして、HAPPY単独では解決困難な問題事例の相談役であり、法定後見人としても活躍されている弁護士の大塚幸治先生からは、実例を交えたお話をしていただき、会場の皆さんにも難しいテーマの内容がより深く伝わっていたようです。(アンケートの回答から。) 

 

 アンケートの回答の中には、「任意後見の活用が進まないのは、それに係る費用負担が大きいのではないか」と書かれているものもありました。

パネルディスカッションでも、この問題が取り上げられておりました。

 

=== 話題に上がった内容 ====

 〇 親族間の後見はよい結果を生みにくい。

 〇 個人より会社に依頼したほうが管理内容が明確になる。

 〇 営利企業だと費用が掛かる。

 

 その後、「我々が任意後見を頼むときに、ここは善良な企業だとわかりやすいモノ(指標)はないのか?」と話が流れたところで、突然、上野先生から「HAPPYは儲かっているのか?」と驚きの質問を投げかけられました。

私が顔を赤らめながら慌てふためいて、

恥ずかしながら、超赤字です・・・。」と答えたところ、

「それよ!それが善良な委任先なのよ。」と結論づけていただきました。

先生方皆さんの頭の良さと先を読んだトークに脱帽でした!

 

 超高齢社会に突き進む中、私たち自身が、<自己決定した生活を送り続ける><自己の経済を見通したうえで、最適なライフプランニング(自分らしい生き方)を見つける>ことの重要性を、より多くの方々にお知らせする必要を感じています。

 

 このような素敵な先生方にお越しいただき、老後の住まい方や終活について語り合えたことを本当にありがたく思うと同時に、この会の内容を参加者の意識に留めることなく、広く地域社会に発信していこうと思います。

 

 また、世の中には、経済的理由で後見契約などができない方もたくさんおられます。

今後のHAPPYの重要課題として、効果的なシステムを作り上げ、少しでも多くの方々が老後生活の自己実現を果たせるよう、力を尽くしたいと考えています。

★イベントのお知らせ

国交省「人生100年時代の住まい環境整備モデル事業」

「老後の住まい方」を考える


【日 時】令和5年6月17日(土)開場13:00  開演 13:30 終演 16:10

【場 所】ウエルネス交流プラザ1F「茶霧茶霧ギャラリー」(都城市蔵原町11-25)

参加費無料 先着80名様 (事前予約制)

 

主催:NPO法人ライフサポートセンターHAPPY

後援:都城市・都城市教育委員会・都城市社会福祉協議会

<住友ゴム工業株式会社CSR基金協賛事業>

 

お問合せ・お申し込み先:主催者代表 八反田 久実

【メール】npolschappy@yahoo.co.jp 

【電話】090-2855-0482 

※申込時はお名前・連絡先(メールアドレス・電話番号)をお知らせください



 https://lschappy201541.jimdofree.com/

NPO法人ライフサポートセンターHAPPY NPO法人 ライフサポートセンター HAPPY ハッピー

ライフサポートセンターハッピー ライフサポートセンターHAPPY ライフサポートセンター HAPPY NPO法人 HAPPY happy happy

八反田 久実 都城 終活 八反田久実 npo法人