<国交省:人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業>          2024年の春、都城市志比田町に「ガーデンハウスHAPPY(G・H・H)」を建設・竣工予定です。

<ガーデンハウスHAPPYの完成予想図>

おひとりさまでも安心住まい


【ガーデンハウスHAPPY:G・H・H】

1、健康寿命の延伸を図るG・H・Hの取組

 <健康長寿に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ!>

広報誌『厚生労働』2021年11月号 の書き出しです。

 新型コロナウイルス感染症流行による外出自粛やその後の感染不安で、「生活不活発(動かないこと)」に陥りやすい状況になっています。その結果、「身体的フレイル」「精神・心理的フレイル」「社会的フレイル」に陥りやすく、認知機能の低下に繋がることも報告されています。 

東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢 フレイル予防ハンドブックより(葛谷雅文. 日老医誌 46:279-285, 2009より引用改変)

 

 プレフレイルとは虚弱状態を指し、トレーニングにより健康に戻る状態を言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:東京大学 高齢社会総合研究機構「フレイル予防ハンドブック」、飯島勝矢、田中友規ら(Tanaka T, Iijima K, et al. GGI 2018)

 

サルコペニアとは年をとるにつれて筋肉が衰える現象を言い、①両手足の筋肉量、②握力、③歩行速度の3つの指標で判断します。筋肉の衰えは、栄養不足、転倒・骨折、認知症になるリスクを高め、要介護状態へとつながっていきます。

 

また、最近は脳や身体のフレイル予防には筋力低下予防だけでなく、社会参加の重要性が分かってきました。


2,G・H・Hの空間と建物の構成

 目標は、入居した方が人生最後まで気持ちよく安心して住み続けられる場所

 

東京大学大学院教授でIOGの副機構長でもある『大月敏雄教授』の書かれた多くの著書をヒントに居住者の年齢構成や敷地内に作る建物などを決め、人生100年時代を支える住まい環境整備モデル』として作っていきます。

人生100年と言われる現在、可能な限り自宅心穏やか住み続けられるための住まいの形です。

賃貸住宅(プライベートゾーン部分)と終活・健康長寿をサポートする施設(共用部分)、そしてガーデニングや家庭菜園、散歩などを楽しむ庭(共用部分)で構成されています。

それぞれの部分に、ノーマライゼーションを基本にしたユニバーサルデザインを駆使しています。

①住居部分:終活を実行し任意後見契約をした方がHAPPY賃貸借契約して居住します

 大月教授と設計士:齋藤隆太郎(東北工業大学講師・DOG一級建築士事務所代表)のアイデアや緻密な工夫が詰まっており、住人にも周囲にも優しいつくりになっています。

 <物価高騰によって全5戸を建設する予定が、23名入居の建設となっています。今後入居希望者多数の場合には、隣接する庭地(HAPPY広場)に新しく建物を増築する予定です。>

 ②施設部分:終活・相続相談所、カフェ、フレイル予防スタジオ

 HAPPYが今まで行ってきた「終活・相続相談」の場を「おしゃべりカフェ」としても活用できるように工夫し、地域の方々の寄合いの場としても利用します。また、健康長寿を目指すうえで欠かせない、筋力低下防止のためのトレーニング機器や自分の身体の状態を知るための測定器をそろえて、居住者や地域住民の健康維持をサポートできる様、様々な形式で使用できるように予定しています。(有料)

 

 ③庭部分:200坪の広い土地に、菜園や芝生、季節の植物の散歩道など憩いの広場とする

 散歩には自律神経を整える効果があり、菜園での農作業はストレスケアや幸福度UPにつながります。また、筋力つくりにも有効です。

 HAPPYの提案する庭は、車いすの方でも庭いじりができるように工夫されています。身体が不自由になったら、場を工夫することで今までと同じように生活できると考えています。

 

右は京都芸術大学稲田多喜夫先生に作ってもらったランドスケープデザインです。左、真ん中のような手法で地域の方に協力を得ながら自分たちでお庭を作る予定です。(建物の完了後)